ハーフサム考

まだ容疑なので名前は避ける。

N太陽射手座05.28度でN木星蠍座13.69度。

この二つの天体の短い円弧側の真ん中が蠍座24.485度。

ここから45度戻ると、天秤座の09.485度。

この天秤座09.485度と0.745度の誤差でN海王星が天秤座10.23度にある。

N海王星=N太陽/N木星となる。

『THE COMBINATION OF STELLAR INFLUENCES』では、弱さとか高い感受性とか、いまいちはっきりしない。

『Rules For Planetary-Pictures』では、詐欺師が成功するとある。この方がピッタリだ。

となると、日本の某大家の晩年の説もペテン師とあるが、この『Rules For Planetary-Pictures』を参考にしたのであろうか。6th Editionが1990年だから十分に参考にした可能性はある。

某大家はウラニアンを批判したというのが一般的な認識であるが、これも一面にすぎない。やはり色々と参考にされていたのであろう。

某大家が亡くなったときに、異端のインド占星術を参考にされていたことを書いた。これは驚きだった。

関係ないけど、某大家としか書けない現状が悲しい。

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ハーフサム

予想通りですが、不精から何も書かない状態が続いております・・・。

あんまり時間が経ったので、と言い訳をしながら、さらに不精を積み重ねたいと思います。

某所で書いたものを、一部いじくって貼り付けておきます。お茶を濁すにもほどがあるなあ・・・。

ハーフサムって何?
 これまでの一般的な占星術では、太陽系の天体が存在する位置をそのまま使って、天体同士の角度などから人間の運命を占っていました。しかし、ハーフサム占星術では、天体が存在する位置ではなく、天体同士の位置の中間点(ミッド・ポイント)に強力な反応ポイントがあると考えます。この中間点には、それぞれの天体が暗示する事柄が複合的に表現されているのです。
 この考え方は古くからあったものですが、それを体系化したのがドイツのラインホルト・エバーティン氏(1901-1988)です。エバーティン氏には代表的な著作として「天体の複合的な影響 1940」があります。彼は、天体同士の中間点の作用を統計的に研究しました。この体系の中でも、天体の中間点に対して、現在運行している天体が接触する時期を見る技法が最も的中率が高くなります。

ハーフサムの歴史
 このハーフサム占星術の母胎となったものはウラニアン占星術です。このウラニアン占星術は、20世紀初頭、ドイツのアルフレート・ヴィッテ氏(1878-1943、42年でしたっけ?)により作られました。ウラニアン占星術では、天体の人間に対する影響を、より具体的に解釈しようとします。その考え方を研究・発展させる中で、従来の占星術で使っていた天体に加えて、さらに八つの架空天体を加えたり、天体と天体との中間点に新たな反応ポイントを認めようしました。特にこの中間点の反応ポイントが、後のハーフサム占星術の誕生に多大な影響を及ぼすことになります。
 1915年、フリードリヒ・シーグリュン氏(1877-1951)がドイツのハンブルグでケプラー・サークルを創設し、そこに講師としてヴィッテ氏を招聘しました。ここからウラニアン占星術の考え方が広がっていくことになります。そして、このサークルを中心としたグループのことを「ハンブルグ学派」と呼んでいます。
 このハンブルグ学派に所属していたのが、ハーフサム占星術を体系化したエバーティン氏です。彼は、ウラニアン占星術の研究結果を踏まえながらも、八つの架空天体とハウス解釈は排除し、天体の中間点の反応ポイントに注目する技法だけを抽出して発展させました。また、このハーフサム占星術では統計と分析といった科学的なリサーチ法を用いて、個人に対する天体の影響を研究します。そのためか、彼自身は自分の占星術体系を、それまでの魔術的な要素が抜けきらない占星術とは違い、より科学的で近代的なものだとして、それまでにも科学的な基盤を持つ占星術に対して使われていた「宇宙生物学」という言い方を好みました。
 このエバーティン氏のハーフサム占星術は、膨大にある占星術の技法の中でも、実際に存在している天体(一部架空反応ポイントはありますが)のみで構成されています。そのことにより、シンプルではありますが、ノイズのない強力な作用のみ浮かび上がらせることに成功したのです。
 シンプルで強力な作用を抽出できるハーフサム占星術は、急速な勢いで占星術の世界に浸透していきます。特に欧米では、従来の占星術に加えてハーフサム占星術を併用する見方が普及しています。現代の占星術の教科書には、必ずと言っていいほどハーフサム占星術が登場します。一般に知られるようになってから60年ほどですが、その有用性ゆえに、西洋占星術には欠かせない存在になっているのです。

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