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占う側と占われる側のミスマッチ

どうして占いが成立するのか、その謎は今もって分からない。占いに関わる人が、それぞれの考えのもとにやっているだけだ。どんな考え方であっても、それは個人の自由であり、なんでもありだと思う。

出てきたカードのシンボルが、神秘からのメッセージだと考えてもいいし、単にシンボルがクライアントの気づきになると考えてもいい。それはそれぞれの考えだ。

しかし、占う側の考えとクライアントの求めるものにミスマッチがあるのはどうだろう。

占う側は、カードは単に紙なんだから、そこのシンボルをただ相手に伝えて、そこから何らかの有益な気づきがあればいいと思っていても、クライアントは神秘的なメッセージだと考えているなんてのはミスマッチだ。

カードが単なる紙だと考えている人は、自分はカードは単なる紙だから、そこのシンボルを表現するので、あなたが自分で気づいてねと伝えるべきだ。

一番いけないのは、占う側がカードは単なる紙との考えで、クライアントにシンボルを伝えているだけなのだが、それをさも神秘的なメッセージを伝えていると宣伝することだ。

これはミスマッチであり、クライアントの要望にこたえていないことになる。

クライアントもカードは単なる紙で、そのシンボルを読んでもらうことで自分になんらかの気づきが起こればいいなと思って依頼をするなら問題はない。

結局、提供する側と受け取る側で、どういう考えのもとに、この行為が行われているのか、少なくともちょっとした合意がないとおかしいと思うのだが。

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