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地道な研究

 中村文聡先生といえば、この世界の大先生だった方です。今は亡くなられています。そういえば、この方のお孫さんだという方が、家のお爺ちゃんは凄い人だったらしい、と書いておられましたっけ。ネットだったかな?いやいや、本当に凄い人だったのですよ。案外、身近な方は知らなかったりするもんですねえ。

 さて、この中村先生が昭和10年代に出版されていた雑誌の中身が凄い!人相、家相、命理などなど、あらゆる占術について書かれているだけでなく、広く原稿を募集して、誌上討論会を毎号掲載していました。「人相について」「人相の反駁」「人相の反駁の反駁」など、よくもまあ内容の濃いこと。この時代に、これだけの討論が可能であったと感心するばかりです。

 感心するといえば、雑誌内で募集されている奨学資金制度。これがまた凄い。審査の上、占いの研究論文を提出するものには、毎月奨学金を交付するとのこと。どこまで、現実的なものだったかは不明ですが、この制度には、ただただ驚くばかりです。

 そして時代は下がって昭和30年代。この時期にも、中村先生は機関紙を発行されておられました。ここでも沢山の方が、細かい点にまで自分の研究を発表しておられます。

 一つだけ取り上げますと、「恋愛結婚した夫婦は不幸である論の再研究(勝手に私がタイトルを考えました)」というのがあります。この中で、以前に自分は恋愛結婚した夫婦のその後を調査したが、多くの場合は不幸であった。それで自信を持っていたが、今回の鑑定のときに、例外にぶつかってしまった。それなので、改めて研究したら、妻が結婚前に一白や四緑の吉方を使っている事実が判明した(例外あり)。この研究で、たとえ恋愛結婚でも方位上の条件を満たせば不幸にならない可能性がある。といった感じの記事なのです。

 こういう研究は貴重です。もちろん、統計についての突っ込みどころもありますが、しかしながら、問題意識をもって地道に研究に取り組み、研究結果を多くの人の利益のために発表しておられる姿勢は大尊敬です。

 前回でも同じことを書きましたが、地道な基礎研究を続けることは、何よりも大切なことだと痛感しております。また、研究結果を多くの人のために発表しておられる先達の志に対して心から感謝するしだいです。

 

 

 

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巨星墜つ

 日本の西洋占星術界の第一人者であった石川源晃先生が613に永眠されたそうです。・・・ご冥福をお祈りいたします。

 石川先生の偉大さについては、私ごときが語るべきではありません。先生の残された御著書、論文等をご覧いただければと思います。

 ただ、少しだけ書きますと、先生の御著書である「占星学教科書 第一篇」にノードの説明がありますが、ここにヒンヅー占星のノードの出典が書かれています。これがKPであることに気づくのに、どれだけの時間がかかったことか。不勉強を恥じるばかりです。

 KPつながりということで・・・。先生は断易など東洋系の卜占にも通暁されていたようですが、卜占のなんたるかを、おっしゃりたかったのではないかと密かに思うのです・・・。

 隈本有尚先生の御著書を御自身のHPで紹介されていましたが、僭越ながら、その志の万分の一でも受け継ぎたいと願っております。

 賛否はあるかも知れませんが、先生が地を這うごとく検証された技法は、いくら時間がたっても輝きを失っていないと、日々の鑑定で、今さらながら気が付かされます。

 書かないといいながら書いてしまいます・・・。

 あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

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